子どもたちの心の成長には、
         地域での豊かな体験が不可欠


 平成10年度に、当時の文部省(現文部科学省)は「子どもの体験活動等に関するアンケート調査」を行いました。この調査は、小学校2・4・6年生及び中学校2年生合計約1万1千人等を対象としたものですが、その結果から、子どもたちが「生活体験」、「お手伝い」、「自然体験」をしていることと、「道徳観・正義感」が身についていることとの関係を調べたところ、その間には次のような高い相関の傾向がみられるという注目すべきことが明らかとなったのです。
 そこで、本HPでは、これからの子育てに生かして頂ければと願って掲載しました。

@ 生活体験が豊富な子どもほど、
道徳観・正義感が充実

 「小さい子どもを背負ったり、遊んであげたりしたこと」、「ナイフや包丁で、果物の皮をむいたり、野菜を切ったこと」といった生活体験の度合いと、「友達が悪いことをしていたら、やめさせる」、「バスや電車で席をゆずる」といった道徳観・正義感の度合いを、それぞれ点数化してクロス集計したところ、「生活体験」が豊富な子どもほど、「道徳観・正義感」が身についている傾向が見受けられました。
生活体験と道徳観・正義感】

 
Aお手伝いをする子どもほど、
道徳観・正義感が充実


 また、「食器をそろえたり、片付けたりすること」、「新聞や郵便物をとってくること」、「ペットの世話とか植物の水やりをすること」といったお手伝いをしている度合いと、「友達が悪いことをしていたら、やめさせる」、「バスや電車で席をゆずる」といった道徳観・正義感の度合いを、それぞれ点数化してクロス集計したところ、「お手伝い」をしている子どもほど、「道徳観・正義感」が身についている傾向が見受けられました。  お手伝いと道徳観・正義感


 B自然体験が豊富な子どもほど、
道徳観・正義感が充実

 さらに、「チョウやトンボ、バッタなどの昆虫をつかまえたこと」、「太陽が昇るところや沈むところを見たこと」、「夜空いっぱいに輝く星をゆっくり見たこと」といった自然体験の度合いと、「友達が悪いことをしていたら、やめさせる」、「バスや電車で席をゆずる」といった道徳観・正義感の度合いを、それぞれ点数化してクロス集計したところ、「自然体験」が豊富な子どもほど、「道徳観・正義感」が身についている傾向が見受けられました。 【自然体験と道徳観・正義感】

 出典:「生活体験・自然体験が日本の心をはぐくむ」(H.11.6.9 生涯学習審議会)