学習支援ボランティア活用
アイマスク体験・点字の学習

(宮田東小の国語科…4時間)

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アイマスク体験学習 2時間
点字の学習 2時間



アイマスク体験学習
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アイマスク体験学習

宮田東小学校における点訳ボランティア

平成16年2月12日(木) 10:40〜12:15


 国語科授業


〔はじめに〕
宮田東小学校前にお住まいの視覚障害者 マッサージ師 原 定雄さん、「点訳サークルふぁみりー」の吉良さんによるボランティアが宮田東小学校4年1組教室において行われました。
 原さん、吉良さんから簡単な自己紹介・アイマスクの実施方法などの注意・説明(右写真)のあと、二人一組によるアイマスク体験学習が行われました(下写真)。
 子どもたちは、2階の教室から、100m程離れた体育館入口往復まで交互に交代のアイマスク体験学習を始めました。本HP担当者も水摩校長先生と組となり、初めて経験しました。
 その後、教室にてアイマスク体験した感想や質問が行われました。いくつかを紹介しましょう。


〔感想〕
 歩いていると、ときどき足が震えました。(「そうそう」と多くの子供がうなずく。)
 階段を下りるとき、あと一段といわれて一段下りたけど、まだ段がありそうで不安になったりしました。
 真っ暗でこわかったです。
 いつもの階段・廊下などのはずなのに、アイマスクをすると忘れてしまったかのようになっていました。
 アイマスクだとこけそうになりました。
 階段を下りていくとき、こけそうになりました。
 不思議な世界を味わいました。
 私のアイマスクは少し光が漏れていましたが、廊下では暗くなってとても不安でした。
 普段感じることのなかった「風」を頬に感じました。

〔質問コーナー〕
○ 原さんたちは目が良くないのに、どうやって歩行をしているのですか?
<原さん> 今の感想にあったのですが、私たち眼の障害者は、皆さん以上に、耳とか、光、風で敏感に感じ取り、周りの状況を判断して歩行をしています。とくに杖を大切に使って、前を確かめながら歩行します。
○ 原さんはずっと前から眼が悪かったのですか?
 <原さん> 私は、宮田町の産業の中心であった貝島炭鉱で働いていましたが徐々に視力が落ち始め、今から30年ほど前に、按摩マッサージの資格を得ようとして福岡市の今津にある研修所に行きました。私は、完全な失明ではないのですが、しかしほとんど字がわかりません。その施設には、私のような事故や病気などで中途失明者、そして生来の全盲の方など180人ほどの多くの方が研修を受けました。入所して3か月間、まず厳しい訓練がありました。例えば、公共のバスを使って、そこの今津から天神までの往復を一人だけでできるまで訓練がありました。それは大変でしたよ。生活を自立するためには、基本的な、そして重要なことでした。死にものぐるいで頑張りました。そこに寮に入って5年ほど専門的な訓練やいろんな教科を勉強しましたよ。
○ ご飯のあとの皿洗いなどはどうしていますか。
 <原さん> 今は家の者がいますので、何ら不自由しませんが、30年ほど前に視力が落ち始めた頃、なかなか家の者が理解してくれなくて、大変でしたよ。どうしてもそのような時期があるのですね。今では、良き理解者です。いつも感謝しながら生活していますよ。
  ところで、研修所では、厳しい生活訓練がありました。台所での調理の方法はそれこそ大変でした。先に言ったように、全く見えないので、肌で、手で熱や物を感じ取ることが必要ですから・・・。「もう帰る」といって脱走しそうな研修生もいたくらいですよ。苦しかったです。それを通り越し壁を乗り越えて、専門的な学習をしました。
○ もしも眼が見えていたら何をしたかったかですか?
  <原さん> 今は、視力が落ちたときになかった車時代でしょう。自動車運転をしたいです。
○ 花は好きですか?
  <原さん> 好きですよ。温度を自動調節するサーモスタットの温室を持っているほどです。花は正直です。世話をするほどきれいに咲きます。毎日、「花に会えて、ありがとうございます」と神に祈っています。
○ 本は何が好きですか?
  <原さん> 宮本武蔵などの武勇伝が好きです。たくさん本を持っていますよ。点訳をなぞりながら、少し見える感覚を大事にしながら読んでいます。
○ お風呂に入るときどうしていますか?
  <原さん> 訓練を受けていますので大丈夫です。ところで、今は時代が進みまして、声が出る時計、体重計、調理用コンロなど便利になりました。たいへん助かっています。
○ みなに望みたいことは何ですか。
  <原さん> 私は、皆様のお陰であり、こうして元気にしていますので、恩返しを精一杯したく思います。その私の気持ちをまず理解してほしいです。
  そうですね。信号での障害者を見かけたら、手を添えて欲しい。後ろからだとびっくりして駄目ですから、正面から、手を差しのべてください。こうして前からするのですよ。大事なことですからおぼえて欲しいですね。
  <ボランティア吉良さん> 杖を立ててじっとしている障害者がいたら「助けてほしい」というシグナルです。
  また、道路などにある黄色のコブコブの「点字ブロック」には、自転車などの物を置かないようにしてください。障害者の方はそれから先に進めません。障害にならないようご配慮をお願いしますね。
  では、来週の次回では、点字翻訳の勉強をしましょう。 
○ 担任の先生から
 今日は素晴らしかったね。そこでね。話し合って、みんなで約束していたことがあってたね。何だったかな。
○ 子どもたち
 ボランティアの方に握手してお礼の言葉を言うことです。

  ※ 上写真のように全員の児童がきちんと整列して、握手と感謝の言葉をボランティアの方々と交わしていました。本HP担当者感激!!! このような光景は初めて見ました!!
 

〔事後の感想から〕
○子供から
 普段これほど質問をしたり、思いを語ったりしたことはないほどです。今日の授業は良かったです。

○本HP担当者から
 担任及び副任の先生方のうまい運び、そしてボランティアの原さん、吉良さんの暖かいやさしい眼差し≠ナもって、わかりやすい話などで、子どもたちはぐんぐんと障害者の世界に入り込んでいきました。この2時間、起承転結で実にまとまったドラマが展開されていきました。 宮田東小の4年生の素晴らしい子どもたち、ありがとう。

※ 原さん、吉良さんのボランティアの会紹介

点字翻訳(点訳)ボランティア